無題
この時期の朝5時と夕方6時の空の色はとてもよく似ているぼんやりとした水色だ
もう暫く泣いていない
俯いて歩く帰路はままあるけれど、ありふれた慰めの言葉を求めることはなくなった わたしの心はいくらか丈夫になった気がしている
嫌いになりたくない人を嫌いになってしまいそうで軽い絶望を覚える 人を嫌いになったらどうなってしまうんだっけ その人との思い出も嫌な風に書き換えてしまったり、粗末に捨ててしまったりするんだっけ 恐ろしいことだと思う この一方通行な思いがどうか相手に伝わりませんようにとかそんなことを願ってしまう
9月10日
曇天から雨が降り始めて家路を急いだ。気温の下がった空気のせいで、半袖のTシャツは役不足。明日からはもう30度を超えることはないらしい。秋が顔を出すまであと少し。今年の夏は花火大会や海に赴いていない。けど、それで良いと思った、ハタチの候