無題

3月8日

飢餓バーストだ!と1人パニックになる21時、急いでコンビニでブリトーとハンバーグとロールケーキを買って、品もなくドカ食いをする。落ち着いて一息。飢餓バーストって一般的な用語かと思っていたけど、調べてみたら『ハルシオン・ランチ』という漫画にのみ存在する言葉だった。沙村広明の漫画はダメな人間たちが滑稽にしかし愛おしく、ゲロとグロにまみれて描かれていて良い。最近はというと、本を読み漁り、とても気持ちのいい文章(とはいってもほとんどが翻訳された本であり、作者の文体センスはもちろん翻訳者の日本語のチョイスが抜群なのだと思う。例:菜食主義者/ハン・ガン(きむ ふな訳)、掃除婦のための手引き書/Lucia Brown Berlin(岸本 佐知子訳))と出会う確率が高いおかげで自分も文章を書こうという気力がみるみる湧いている。そういえば、また映画を観られるほどにわたしの感受性は上手く駆動している。さっき思いがけず超ロマンチックな映画を観てしまい興奮が冷めやらない。ヒーローはヤク中で放火魔のバンドマン。彼は彼と同じくらいイカれたヒロインに虐めた奴らを見返す方法、セックス、音楽の作り方、彼女がどれほど最高なパンクロッカーかってこと、それから最後にタバコの吸い方を教えたところで警察に捕まる。2人のハチャメチャな一挙一動がわたしには眩しくてうらやましかった。きっとまた観る。他にもここ3日間で6本観ている。一時期は本も映画も絵画も音楽も触れられない生活をしていたけれど、わたしは多感な十代の多くの日々を芸術に救われて過ごしていたから、未だに芸術を愛しているのだと思う。今週は重い腰を持ち上げて区役所に書類を提出したり、コンビニで住民税の払込をしたり、頑張っている。会社を辞めてからというものの、こういうちょっとした煩雑な社会手続きが発生して、気が滅入る。かろうじで出来てはいるけれど、ガチ鬱モードになったらどうするんだと心配になる(たらればの心配をしたところでどうにもならないのにね)。4月からはまた労働の生活に戻る。わたしがもし心身丈夫な白人男性だったら臆せずノマド生活に移行するけれど(またたらればの話をしてしまった)、実際は心身耗弱気味なアジア人女性なので、ある程度システム化された社会で働いていないと不安である。不安、不安、不安!な気持ちのままインターネットを徘徊していたら、好きなアーティストのグッズ販売の告知を発見し、そのまま6,000円のパーカーを購入してしまった。お金の心配はいつもしているのに、クレジットカードが4枚もあるゆえにこういう大胆なことをしでかしてしまうよ。今日は悪夢を見ませんように、お守りにリスト、おやすみなさい。