無題

電気を消すとあなたの輪郭だけが確かだった 他の全ては曖昧になって、その中で神経質に響く時計の秒針の音を聞くのが好きだった カーテンの隙間から朝日が漏れて、幻じみた夜が終わる くっきりと露わになった世界を見ると恐ろしいほど悲しくなった 幸福じゃなかったけど、わたしはそんな惨めな恋に縋るほど愚かで弱かった

 

 

 

1月8日

大切な友達が1人帰国した。空が青い日だった。

 

1月11日

おじいちゃんがディナーに招待してくれた。沢山思い出話を聞かせてくれた。私にもし本当のおじいちゃんがいたらきっとこんな感じなのかなぁと思った。そして泥酔した。

 

1月14日

ここ数日夢から覚めるのに随分と時間がかかるのだけど、特にこの日は酷かった。バイトはいつも通りお客さんが少なかった。夜にたらこスパゲッティを作って食べた。ドラキュラ伯爵を観ながら食べたら気持ち悪くなった。