無題

俗っぽい流行りの歌に簡単に涙を誘われ、アイラインは完全に落ちて、最後に我慢していた涙が鼻をかすめる

改札を抜けて数十歩 あの時、振り向いて良かったのだろうか 無邪気さを装って手を振って良かったのだろうか

夜が明けていくのを車窓越しに見ている 最寄駅に着く頃にはあたりは白く輝いているだろう