無題

「傷付けたくないから」といって不作為の行動をとるのは、きっと怠慢なのだろう 真意を説明する手間を惜しまないことこそが大切だったのだと、後になってようやく気が付く

 

本当に欲しいものは口に出せなくて、代替品はすぐに壊れる不良品ばかり 人からもらった熱のある言葉は分からないふりをして押し戻し、そうして結局、わたしの手元に残ったものは何一つ無かった

自分で自分の猜疑心を育ててきたようなものだったけれど、最近、今まで信じられなかった人や物を信じてみたいって思えるようになってきた

 

来年、わたしは此処から居なくなる

その時までに失くしたくないアレやコレに、ちゃんと大切だよっていう証を残せたら良いなと思う